石田衣良氏が本当に伝えようとしたこと

石田衣良氏が"サイレント・マジョリティ"と言う言葉を利用したことについて、行間を読めない衆愚達が大騒ぎしているので、ちょっと意図を解説したいと思う。

"サイレント・マジョリティ"あるいはその類似の言葉がどのように利用されるか思いを巡らせると、すぐに思いつくのが"昭和の妖怪・岸信介"である。余談だが、"平成の怪物"と闘ったら絶対"昭和の妖怪"が勝ちそうだ。これは偏見だけどこういう偏見は失いたくない。

話がずれた。
岸信介の話だ。60年代安保闘争時"国会周辺は騒がしいが、銀座や後楽園球場はいつも通りである"と述べたことはあまりに有名。結局、日米安保条約は成立した。

そして時は飛んで現在、岸の孫である安倍総理が教育基本法共謀罪、そして任期中の新憲法制定*1を狙っている。

石田衣良氏が愚民が飛びつく中韓というテーマで意図的にアンケートをねじ曲げたのは、"サイレント・マジョリティ"と言うマジックワードを利用した法改正への警鐘であり、同時にマジョリティにもっと声を出せ!、と言う檄である。

さて冗談はさておき、割と長い間"岸信介"を"Kishi Shinsuke"と読んでいたわけだが、他にもそういう人はいるだろうか。

*1:憲法改正でないことに注意