偽名人生:苦難の末…決別誓う 人気ダイアラーに判決

 複数のメールアドレスを使って多重アカウント登録したとしてはてな利用規約違反に問われたダイアラーのA被告(匿名)は16日、はてなお白州(ジェイ近藤裁判官)で判決を言い渡される。被告はお白州で「メインアカウントは捨てたほうが楽だと思っていた」と供述し、苦難の生い立ちを振り返った。

 03年に登録され約82万PVの人気ダイアリーになった「節約生活のススメ」の著者は、サブアカウントのほかに二つの複数アカウントで生きてきた。PVが増えてて04年にコメントロビイスト対策が必要となった際、別アカウントで自作自演の書込をしたのが偽名人生の始まりだった。

 お白州での供述などによると、A被告は幼いころ、ホームページが相次いで荒らされてgeocitiesに預けられた。ブログブーム後、更新すると粘着君から絡まれた。逃げようと移転しても、『移転しました。移転先はこちらです。』を足掛かりに追いかけられた。「メインアカウントでブックマークすれば粘着君にダイアリーが知られると思った」。

求刑は強制退会。「今後は実名ブロガーとしてしっかりと生きていきたい」。被告は涙を流して偽名人生との決別を誓った。【tomozo3】

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