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津田大介氏(id:ozric)にマジレスをもらったので返信

これだから!東京の人は! コメント
http://d.hatena.ne.jp/tomozo3/20051212/1134359635#c

『具体的にどのあたりが無自覚で問題なのか指摘していただけると助かります。引用部だけだとよくわからないので。』

確かにあれだけだと分かりませんね。申し訳ありません。半分ネタだったもので、津田さんがこれを読まれると言うことまで想定していませんでした。ふざけて書いたことを謝罪すると共に改めて稿を起こします。

まずは無自覚な点について。

どうしても東京在住だとメディア情報の非対称性から地方に対する認識が乏しいものになるのは仕方ないことと考えています。ただし、文章中にある「先進的」とか「リテラシー」という言葉から、無意識に見下ろしているような雰囲気が醸し出されていることは指摘しておきます。東京=先進的、リテラシー高い/田舎=先進的でない、リテラシー低い、と。もちろん、微塵も悪意はないということは了承しています

もはや完全にポータブルオーディオはiPod(なり、その他のメーカーの携帯デジタル音楽プレーヤー)に変わったんだなぁとひしひしと感じていたのだが、やはりそれはあらゆる情報が集中する東京ならではの現象なのかも知れない。

まず、音楽というか携帯音楽プレイヤーに対する視点から極めて東京/トーキョー的ということを指摘しないといけません。まず、東京圏以外の多くの土地が「電車中心社会」ではなく、車中心社会であること。にもかかわらず、電車社会中心という視点からの記述という点を指摘します。

即ち携帯オーディオ中心ではなくカーステ中心であること。

単純にそういう商品をきちんと売れる店舗やニーズが田舎にはなかったりするし、利益が出るほど売れるという実績がないからメーカーも大都市圏集中で卸していくという部分もあるのだろう。

これはニーズがないと言うわけでなく、単純に集客能力と物販量の差、でしょう。加えて、地方に集積型ショッピングセンターが林立している現状を指摘しておきます。ヤマダ電機やコジマのような全国チェーンの他にも多くの地域型大型電器店チェーンというのは存在しています*1し、iPodはジャスコでも取り扱いしています。

また、地方のメーカー系列電気店*2というのはどんどん経営が成り立たなくなっているのはご指摘の通り。

不完全なデータで状況を言い切るってことは俺もあまりしたくないけど、やっぱりこういう音楽配信みたいなある種ネットの先進的サービスに興味持つような人は、東京に集中するって現象はあるのかもしれない。その上で地方は東京人ほどiPodをありがたがってないのかもね、ということもこういう問題を語る上では考慮しなければならないんだろうと。

正しくは、先に指摘したとおりiPodを持ち歩くというスタイルが地方の生活スタイルと合致していない(=カーステが主流)面が強いと思います。実際のところ、俺も正確なデータがあるわけではないので、推定に過ぎませんが。

故に、iPodがカーステと融合していくにつれてまた状況は変化すると思います。メーカー純正でiPod対応が始まるなどその兆しはありますし。

ネットの先進的なサービスに興味がないというよりは、都市的発想で作られたサービスが地方的生活にマッチしていない面もあると思います。また、想像も付かないかもしれませんが、光はおろかADSL等のブロードバンドサービスから取り残されている地域もあるのです。Amazon.co.jpや楽天等にアクセスできても、物流面で不利な地域も存在します。どうしても、東京の人はそういった状況にある人達について無自覚である/見下している、或いはその様に見えてしまうのが現状です。

何が問題か

念のため記せば、俺自身は「東京ブロガー」にも「トーキョー的な人」に敵愾心等は抱いていません。ただ、そのあまりに無邪気な"東京圏=日本"的視点に若干の苛立ちを感じるのは事実です。

しかし、声高に責め立てるのではなく、むしろその状況をネタにし、笑い飛ばした上で、相互理解が深まれば、と思っております。

その上で、あらゆる情報が集中する東京と言うのが問題であると指摘しないといけません。いやむしろ、殆どの情報が東京から発信されていることが問題と言えます。東京好みに加工された情報と言うべきか。

「下流社会」という本をお読みになったかは不明ですが、この本を読んで非常に憤りを感じたことは一都三県という極めて狭い範囲の話をあたかも全国のように扱っている点にあります。地方というのは別世界扱いです。にもかかわらずそれに対してさほど疑問を持たない人たちがこの国の多数派であるという点です。

そういった人が多数派になるとより社会的影響の大きい事柄についてもその視点のみで語られ実行されかねない、と言うのが俺の危惧するところです。先の衆院選挙の際に、「過疎地が不便になるぐらいしょうがない」等という意見を目にしたことはありませんか?

そういった意味で、津田大介氏のような影響力の強い人には「地方を知れ」とは言いませんので、せめて東京の優位を自覚しておいてもらいたいな、と思います。

もっとも、地方からもっと情報を発せねばならない、と言う課題についても自覚しております。と言うか、そちらの方が大きな課題ではあると思っていますが。そもそも地方と言っても地方都市と郊外、更にその奥地と色々あり、一概に言えない上、地方間格差等あり難しいのですが。

参考リンク

参考までに俺が今まで書いた関連するエントリー及び関連リンクを挙げておきますの。参考になれば幸いです。

穏やかな日々 - 東京/トーキョー的な人について思うこと
http://d.hatena.ne.jp/tomozo3/20051109/1131521853

穏やかな日々 - 東京/トーキョー的な人について思うこと〜その2
http://d.hatena.ne.jp/tomozo3/20051114/1131941507

穏やかな日々 - 東京ブロガーってアングルだと思ってた
http://d.hatena.ne.jp/tomozo3/20051123/1132746145

「地方ブロガー」から見た「東京ブロガー」 - とりココBlog - 福島県郡山市のITブログ
http://toricoco.livedoor.biz/archives/50220821.html

ふわふわな毎日 - 東京至上の市場
http://d.hatena.ne.jp/nazone/20051212#p1


津田大介氏の追記を見て上記文章内にも誤解が含まれていることが分かりました。敢えてこのエントリーは修正しませんが、津田氏の追記変更分と併せてお読みいただけたらと思います。

あと、コメントについてコメントしました。
http://d.hatena.ne.jp/tomozo3/20051214/1134533296

*1:ただ、今後は苦しいのではないかと予想

*2:主に個人経営