忍者vs少林寺

少林寺、ネットの「忍者に敗北」投稿に激怒 - ITmedia News

中国少林寺拳法発祥の地である少林寺の僧侶が、かつて日本の忍者に負けたことがあると発言したインターネットユーザーに対し、少林寺が謝罪を求めている。中国のメディアが8月31日に報じた。

忍者は武道で鍛えたプロの殺し屋で、その存在は中世の日本にさかのぼる。

同紙によると、「Five Minutes Every Day」を名乗る問題のインターネットユーザーは、オンラインフォーラムに先週、ある日本の忍者が少林寺を訪れて決闘を申し込み、多数の僧侶がこの忍者に敗れたと書き込んだ。

 この投稿には「僧侶たちが日本の1人の忍者を倒せなかったという事実は、僧侶たちがカンフー指導者の名に値しないことを示している」と記されていたという。

ボーガスニュースもインターナショナルになったなあ、と思いつつ、ちょっと調べてみた。
北京で太極拳 : 山本義清って誰???(少林寺を倒した日本人)

山本義清という伊賀流忍者の末裔が少林寺に挑戦し、少林武僧団のメンバーを打ち倒した。

も一つ

【日中】 日本の忍者vs少林僧、どちらが強い?〜忍者が圧勝という文、中国ネットで広がる08/29

彼は自分と少林の名誉を維持するために結果が世間に知られないよう、真夜中に少林寺の
垣根を越えて釈永信坊長に秘密挑戦状を突きつけた。少林は夜間緊急会議を召集、武術団
大将、釈延を代表に立てて夜明け3時に挙行された試合で山本はわずか数合で釈延を撃破し
た。山本は今の少林武術は実戦用ではなく公演用だと指摘して自分は少林に勝つために5年
間準備して来たので、少林にこれから5年間の時間を与えると5年後の第二次試合では一撃
にあわないように切歯腐心しなさい、と忠告して忽然と去った。

こっちは朝鮮日報の記事(の翻訳)なのだが、不思議と日本語記事はない。

北京で太極拳の方にあった記事タイトル、"传日本忍者击败少林寺武僧"でググってみたら29日付の報道がいくつかあったので初出は29日かな?

いずれにしてもエビデンスを欠く話なので事実検証は難しい。ただ、山本義清という人物ググってもこの件に関してのみヒットするのでそもそも実在するのか疑問だ*1
少なくとも一方の当事者は実在するので少林寺の公式サイトを見てみた。

少林寺

"しょうりんじ"って読むと強そうだけど、"シャオ リン"と読むと萌えキャラのようですよね…と思ったが、そもそも繁体字が読めないよ、俺 ><

おお、Englishバージョンあるじゃん、と思ってクリックしたら、リンク先が"http://localhost:8080/"となっていた。恐るべし…サイバー万里の長城!!!
BBSも繁体字で404だし…

で、少林新聞を読んでみた。

少林新闻_释永信声明:“日本忍者少林踢馆”是弥天大谎

やっぱり読めねええええええええ

関係ないけど、「少林寺vs忍者」というのは過去何度か映画化されているらしい。
評判もいいので一度見てみたい。

新版Kizurizm 『少林寺VS忍者』

あらすじとタイトルはすごく国辱的なものを想像させますが、実はカンフー映画でもかなりまともな日本人像を描いております。

しかし、なんといっても倉田保昭氏のイカス勇姿がもう……もう! 胸がいっぱいになっちゃうなあ。彼は最強の忍者なのですが、あのトリッキーなアクションは凄すぎる。


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話を戻すと現代の少林寺は観光名所+教育機関でもあるわけで、日夜明日のアクションヒーロー立派な武術家を目指す若者達が鍛錬に励む場所でもある。それに対するイメージの低下というのは業績に響くんではないかなあ。

*1:恐怖!グーグル脳