最近読んだ本など

ブルックスの知能ロボット論―なぜMITのロボットは前進し続けるのか?

ブルックスの知能ロボット論―なぜMITのロボットは前進し続けるのか?


MITの教授にしてiRobot*1創設者、ロドニー・ブルックス教授のロボット論。人工知能畑出身の博士だけに、メカトロニクス先行の日本のロボットとの設計思想の違いが面白い。

プロレタリア文学はものすごい (平凡社新書)

プロレタリア文学はものすごい (平凡社新書)

たぶん、多くの人が読んだであろう「蟹工船」や「セメント樽の中の手紙」等に代表されるプロレタリア文学の歴史というか解説。想像以上にぶっ飛んだ文学運動だったのですね。

「ユダヤ人と日本人」で知られる山本七平氏による、「虜人日記」を下敷きにした日本論。finalvent氏(id:finalvent)がよく引き合いに出すので、「ユダヤ人と日本人」しか読んでいないのは俺にとって不幸かもしれないと思い手に取った。
結論から言うと、突っ込みどころも多々ある*2が、得るところも多い本であった。

秘密結社の世界史 (平凡社新書)

秘密結社の世界史 (平凡社新書)


俺はフリーメーソンとか、薔薇十字団とか聞くとわくわくするたちなのだが、これらの謎の秘密結社については断片的にしか知らなかった。本書を通じて通時的に概要を伺うことができた。最近もシオン修道院とかテンプル騎士団とかダ・ヴィンチ・コードとかそういった本のネタにされることが多い秘密結社についての良い入門書ではないだろうか。

陰謀論万歳。

*1:ロボット掃除機ルンバとか軍用ロボットPackBot等を製造

*2:注釈者に突っ込まれてたし