ワナビー・マジョリティ或いは媚強派

綾川亭日乗 - 確かにそういう右翼っていないのよね

だから、ついこないだいわれたことだけど、最近「右翼」と称されるのは、ナショナリストではなく「国家体制に従順なものたち」ということなのだと思う。そして、昨今「左翼」、いや「サヨク」と彼ら「右翼」から称されるモノたちは、「国家体制というものに懐疑的で、警戒し、ときに糾弾するものたち」なのだ。

ブックマークコメントにも書いたけど、ちょっと違和感を感じたのでメモ書き程度に。

所謂【ネット右翼】が必ずしも体制に従順ではないのは、人権擁護法案関連の騒動やPSE法絡みの動きを見れば自明だと思う。政治的に一貫していない、思想的背景を持たない、と言う事は各所で指摘があったと思う。

詰まる所彼らの行動原理は「如何に多数派でいる事ができるか」ではないだろうか。

以前書いたこんなエントリーの延長でそんな風に感じている。

現代の私たちに求められているのは何が正しいかではなく、どうすれば多数派でいることができるか - 量産型ブログ

現在アメリカは言うまでもなく世界最強の軍隊と経済を要する覇権国家な訳で、パックス・アメリカーナに楯突くなんてそれこそ悪、と思っている、と言う想像。

以前、id:kmizusawa氏がこんなエントリーを挙げていたが、それも関連しているのではないだろうか。
kmizusawaの日記 - 「税金」も便利な言葉になったもんだ

「税金」といえば正義になれると思ってるのか。

多分、思っているんだろうなぁ。「税金」は多数の人が収めているし。納税者=多数派、受益者=少数派だし。

何故、「多数=善」「少数=悪」と言う価値観が蔓延したか、と言うのは分からない。民主主義の悪理解?それとも市場至上主義と関連するのだろうか。あるいは、スクールカーストとか。

さて、ここで気になるのは「何が」多数派であるか。その判断基準なのだが、言うまでもなくネット上の全てを見渡せる人などいるわけもなく、自分らの見ている狭い世界の中で「多数派」「少数派」を判断しているんじゃないかなあ。

そんなわけで、俺は【ネット右翼】と言う用語自体に違和感を感じているわけで。【ワナビー・マジョリティ】の方が適切ではないかな。

あと、彼らはどうも「強い」物が好きなんではないかと。彼らの流儀に従って【媚強派】と言う呼称派どうだろう。

うわー、全部推測と印象論だ。リアルよりリアリティなんだよ!って事も書こうと思ったけど、眠いのでやめておこう。