メーカー製PC技術者の心の闇

先日メーカー製PC技術者の心の闇を垣間見ました。

「新しいアプリケーションを使うため、メモリを増設して欲しい」という依頼を受け、のこのこと顧客のところ赴きました。
2年前の富士通のノートPCはATIのチップセットで、搭載メモリが最大640MB(!)と言うハイエンドぶりなんで、取りあえず、128MBのモジュールに替えて512MBのPC2100 DDRを取り付けました。

取り付けて起動させるとタスクバーに警告が現れます。
ご存じの通り、Windows XPはデフォルトでは、搭載メモリと同等の仮想メモリ(=HDDの空き容量)を要求します。故に、元々のメモリでは問題なくても増設することによりこの警告は発生します。

取りあえず、Cドライブの容量を確認したところ、残り13MBしかありません。

これは警告の一つも出るだろう・・・とデスクトップに散らかるExcelファイルなどをまだまだ余裕があるDドライブに移動させました。

そのとき気がついたのです。

Cドライブ6GB/Dドライブ29GBと言うパーテーションに。

いったいどうなっているのか。見当も付きません。

通常WindowsはCドライブにインストールされ、それだけで容量を食います。おまけに富士通の独自のソフトもバンドルされているため、6GBなどあっという間に消費されてしまいます。

不要なファイルを退避させると共に、My Documentや、インターネットエクスプローラーの一時ファイル(通称キャッシュ)をドライブに割り当てるなどして何とか1.6GBの空き容量を確保しました。

しかし、既に断片化したファイルは、何度デフラグしてももう戻ることはないでしょう。

いったい、富士通の技術者はどのような意図を持ってCドライブを6GBにしたのか?動機は全くもって分かりかねます。ただ、その心の奥底にとてつもない闇が潜んでいることは容易に察しが付きます。

PCのファイルは動かせても、心の中までは、誰も裁けないのだ。

であるならば、動機の詮索なんかは最初から止めて、ただHDDの容量によって淡々とをフォーマットすればいいのではないだろうか。この論には納得のいかない人も多いとは思うが、今回の富士通の結論も、そういうことなのだと思う。将来購入されるPCの設定も、最終的には同じことになるのだろう。もとよりメーカー製PCは完全ではない。その限界を踏まえたうえで、ユーザーのしうる判断を行うしかないのだ。

なお、俺が仕事で使用しているNEC製ノートPCはCドライブがおよそ22GB,Dドライブが2GB。

何故この容量になったのか、全くもって理解できません。